製菓技術学科の2年洋菓子科では、授業としてのマジパン細工の他に年に2回のマジパンコンテストがあります。
マジパンとは粉末に挽いたアーモンドと砂糖、卵白などを混ぜてペースト状にかためたものです。マジパンは何種類かに分類されます。ヨーロッパでは普通にお菓子として食べられていますが、日本では細工物で使われることが多いと思います。
本校では、ドイツ本国にもほとんど現存しない機械があり、それを使って生アーモンドと砂糖からマジパンを作る授業もあります。しかし細工に使うマジパンはまた違う配合で作られており、粘土のように成形しやすく、色々な形を作ることができます。
今回は時期的に少し遅れてしまいましたが、校内では2回目のクリスマスをテーマにしたコンテストです。
1回目は学園祭でしたので11月の最初でした。そこからほんの1か月程度ですが、皆2回目ということもあるのか、前回のコンテスト結果に満足いかずに練習した成果の結果か、驚くほどクオリティが上がった作品が出来上がるのがクリスマスコンテストなのです。
2日間に渡り作品を作るのですが、ものすごく集中して作業を続け、お昼休憩もそこそこに作業する生徒もたくさんいます。
これからの写真は、土台となるスポンジケーキの上にマジパンでカバーリングしてからの作業風景です。





マジパンは柔らかいので、強度が必要なパーツは低温のオーブンで乾燥させていきます。


黙々と粛々と、作業は進んでいきます。



今期(64期生)の生徒たちは全体的にマジパン細工・パイピングが上手なので、作る過程を見ていても完成がどうなるかが楽しみです。
そして完成し、入賞した作品がこちらです。
第8位 М浦М望さん 赤のカバーリングと雪の結晶のパイピングがクリスマスの雰囲気を高めていますね。

第7位 S木R菜さん 美味しそうな七面鳥を目の前にしたサンタさんの表情と、細かいパイピングが素晴らしいですね。

第6位 T志田М萌さん 3人のサンタさんの表情も豊かですし、編み物の細かい模様、細かいパイピングとメッセージの文字が素晴らしいですね。

第5位 T橋Nおくん 目を閉じているサンタさんと女の子と元気いっぱいのトナカイと男の子の表情も良いですし、周りのリボンとそのリボンにもパイピングが細かいですね!

第4位 М山Kよりさん 淡い色のパジャマを着た子供たち、周りを飾る黄色いラインと球状の装飾品が可愛くできていますね。パイピングも極細ラインでキレイに描かれていますね。

第3位 K嶋S衣さん ローソクを点けようとする天使、クリスマスツリーを飾る天使、沢山のプレゼント、燭台の火が点いてるローソクとまだ火が点いていないローソク等々、とても細かく作り込まれていますね。

第2位 K林М維さん 表情もポーズも可愛らしいマジパン人形、細かいパイピング、縫われた 靴下、そしてよく見ると毛布の柄も貼り付けではない!? 素晴らしいですね!

そして栄えある第1位は! I藤М玖さん!!! 圧巻の出来ですね! デザイン画を見せてもらった時に「これ出来るの?大丈夫?」と聞いたくらい緻密に描かれていました。だがしかし、ほぼその通りに見事に作り上げました! 学園祭のコンテストで「1位を取れなかったのが悔しい、だからクリスマスは頑張る!」と言っていた彼女。まさに有言実行、素晴らしい作品を作り上げました。
おめでとうございます! 👏👏👏👏👏👏👏

上位入賞者はもちろん、本当に皆頑張って素敵な作品を作りあげました。 今後もこのような素晴らしい作品を作ってくれると信じています。
toru