今回はお菓子のテクニックの中でも最も華やかだと思われるアメ細工です。
フランスでは工芸菓子としての砂糖菓子一般を指す言葉としてSucre D’Art(シュクル・ダール)があり、アメ細工もこの中に含まれます。
私の修行したお店、師匠である熊坂孝明シェフのお店の名前もSucre D’Art(シュクル・ダール)でした。熊坂シェフはフランスでの修業時代に1979年シャルルプルースト杯優勝、1980年アルパジョン・芸術部門優勝とフランスで活躍した日本人パティシエの先駆者の一人です。この言葉を店名にするように、熊坂シェフのアメの技術は素晴らしいものでした。
優勝作品のアメ細工の写真を見せていただいた時の衝撃は忘れられません。アメ細工でこんなことが出来るのかと...
今回は、人の心を動かせる芸術の一つ、アメ細工の授業です。
これはこの授業で池永先生が作った作品です。
先日、ジャパンケーキショーで金賞を取った池永先生が教えてくださいます。
アメを煮詰めていきます。
着色し、マーブル台の上に流し少し熱を抜きます。
それを引っ張り、空気を抱き込ませることによって、あの輝きが出で来るのです。
艶が出たら、各パーツを作っていきます。これはバラを作っていますね。
このように、ガスバーナーでほんの少し炙って接着していきます。
各班ごとにテーマカラーを決めて、その色で色々作っていきます。
このようにランプを使ってアメを柔らかくもします。これで色々な形にするのです。
これは葉のパーツですね。
ドライヤーの熱を使ったりもします。
台座に各パーツを組み上げていきます。
完成したようです。
それでは、生徒たちの作品をご覧ください。
アメ細工といっても様々な方法があります。
引き飴・流し飴・吹き飴と色々な技術を駆使して完成しました。 2日間にわたる授業でしたが、みな集中していい作品が出来ました!
toru