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パン職人(ブーランジェ)の就職先とは?専門学校に通うメリットも紹介!



小さな子どもから進路を考え始める中高生まで、「将来なりたい職業」として人気のあるパン職人(ブーランジェ)。
パン職人の仕事は多岐にわたり、製パンから接客、人によっては経営業務にも対応しなければなりません。
また、就職先もベーカリーのみならず、ホテルやレストラン、食品メーカーと幅広い選択肢があります。
当校においても「パン職人の仕事内容は?」「パン職人の主な就職先は?」といった質問が多数寄せられます。
パン職人は単純明快に見えて、意外と実態が知られていない職業といえるでしょう。
そこで今回は、パン職人の特徴や仕事内容とともに主な就職先や専門学校に通うメリットまでご紹介します。

 
パン職人の特徴や仕事内容とは?
パン職人が手がける仕事内容は製パン・接客・陳列・商品開発の4つに大別されます。
いずれも簡単な作業ではなく、専門技術・知識が求められます。
ここでは、一般的なベーカリーで働くパン職人の仕事内容から、その特徴を解説します。



製パン

製パンは文字通り、パンを製造する業務を意味します。
パン生地の仕込みや成形、焼成を指すのが一般的です。
パンの種類によって製造方法が異なり、一通りの技術を習得するには日々の鍛錬が欠かせません。
パンの主原料である小麦粉は重量があるため、搬入には体力が要ります。
また、工房内は暑くなることも多く、体力面の負担も大きいでしょう。
材料の準備から製パン、陳列までには多くの工程と時間を要するため、
パン職人は朝から晩までフル稼働することになります。
これらはすべて、いずれも美味しいパンをお客様に届けるために必要なプロセスです。


陳列

パンが焼き上がった後は、店内での陳列作業が待っています。
開店時間に間に合わせるため、手早くパンを並べていきましょう。
さらに子ども向けの商品は、手に取りやすい場所(低い棚など)に置くなどの配慮も必要です。
開店から一定時間が経過すると、商品が売れ、棚に多少のスペースが生まれるでしょう。すき間が目立つ場合、すでに陳列してある品々を並べ直すか、新しく焼き上がったパンを追加します。


接客

パンの陳列を済ませ、開店したらお客様が来店します。
営業中は製パンに加え、接客業務も同時にこなしていきます。
接客といっても、大抵はレジでの会計業務が中心になり、必要に応じてお客様と接するイメージです。
パンの種類や特徴、使われている素材などの質問に、スムーズに答えられる必要があります。
また、接客を通じてお客様に「買いたい」と思ってもらう工夫も大切です。
陳列棚に魅力的なポップを添える、「焼きたて」の旨を大きめの声でアピールするなど、お客様の購買意欲をかき立てる工夫・振る舞いをします。


商品開発

パン職人の大事の業務の1つに、「商品開発」があります。
商品開発で重要なのは、他店で見られないオリジナリティや味わいです。
また、季節感のある食材を取り入れて「旬」を感じさせることも効果的でしょう。
パン職人は日夜、創意工夫と努力で新しいパンの開発に挑戦し続けています。
パンの商品開発では、その味わいや店頭に陳列したときの見映えが重要です。
すなわち、デザイン的なセンスも問われます。新商品の開発作業は、幅広い知識やスキル、アイデアや経験が求められる工程といえます。
パン職人の主な就職先とは?
パン職人の就職先は広範囲におよび、ベーカリーやレストランなど多くの場所で腕を振るう姿が見られます。ここでは、パン職人の主な就職先をご紹介します。


ベーカリー

ベーカリーは、パン職人の代表的な就職先です。
他業種の職人と同じく、各地の専門学校や工房で経験を積み重ねた後、
「いずれは自分の店を持ちたい」と考えているケースは少なくありません。
ベーカリーは主要な就職先であると同時に、パン職人が独立開業を憧れる場所でもあります。
 

ホテル

一人前のパン職人を志す学生が選ぶ就職先の1つです。一般的には、朝食やディナーで自作のパン料理を提供します。また宿泊客に人気の出た種類は、お土産コーナーで販売されるケースも見られます。
実力が認められた際は、別のホテルから声をかけられる可能性もあります。さらに一流ホテルで業務経験を積むと、独立して個人店を開業したときの宣伝にも活かせるでしょう。


レストラン

レストランもホテルと同じく、オリジナルのパン料理をメニューの一環として提供する就職先です。
お客様から注文を受けると、それぞれのオーダーに応じてパンを焼き上げます。
コースメニューの場合、食事の進み具合などを視野に入れつつ自分の担当メニューに取りかかります。
パンの仕込み・焼成を始めるタイミングに配慮が求められる点は、街のベーカリーとの大きな違いです。
ケースバイケースで対応できる柔軟な思考や、判断力が求められるでしょう。
 

工場

工場は、パン製造業務が中心となる就職先です。
自作した料理の提供が含まれる街のパン屋やホテル・レストランに比べると製パンに特化した就職先であるといえます。
あくまで職人として腕を磨きたい、あるいはパン作りの経験が少なくいと考えるなら、工場が最適な就職先といえるでしょう。
 

食品メーカー

食品メーカーは、パン製造から商品開発など、幅広い業務を行う就職先です。
メーカー勤務の場合、個人経営のパン屋と異なり職場内で上司や同僚から意見を聞きやすい傾向があります。
周りもパンに詳しい人々なら、個人的に家族や常連客の声を求めるより厳しい指摘を聞けると期待できます。

 
パン職人を目指すメリットとは?
パン職人を目指す主なメリットは、「好き」が仕事になる点です。
さらに、身体を動かせるうえパンによる創作を楽しめるという利点もあります。詳しくお話しましょう。

 
「好き」が仕事になる
自分の「好き」が仕事になることは、シンプルかつ最大のメリットです。
パン好きにとって、1日中パンに触れられるパン職人は天職でしょう。
パン生地の仕込みから焼成、ひたすら味わいやデザインを思案できる商品開発も「好き」だから続けられるのです。
パン好きがよりパンに夢中になれる……パン職人は楽な道のりではありませんが、夢とロマンに溢れる職業といえます。
なお、独立開業という形で、キャリアアップを狙える職業でもあります。
最初は街のベーカリーやホテル、レストランなどで下積みし、一人前になったら自分の店を構えるのが一般的なキャリアパスです。
 
身体を動かせる
日々の業務を通じて、思い切り身体を動かせるのもメリットです。
上記の通り、パン製造では、小麦粉の入った重い袋を用意する必要があります。
たくさんパンを焼くときは、成形する個数も多くなります。
開店前に焼き上げるとなれば手を止める余裕はありませんが、身体を動かすのが好きならば、苦に感じにくいでしょう。
また一連の作業は基本的に早朝から始まるため、朝型の生活になる傾向があります。
開店の数時間前に仕込み始めるのが一般的であり、午後から翌日分のパン生地を仕込みます。
朝から晩まで働くため、慣れない内はクタクタになるかもしれません。
しかし、早寝早起きも習慣化すれば、心身ともに大きなストレスを感じにくく、健康的な日々を送ることができます。

 
パンによる創作を楽しめる
パンの仕事を通して創作活動を楽しめるところも、パン職人ならではのメリットです。
製パンは、商品開発などの場面で独創性が求められます。
「どのように盛りつけるのが美しいか」
「どうしたら美味しそうに見えるか」など
お客様視点で新商品を考えなければなりません。
そういった意味では、パン職人はとてもクリエイティブな職業といえるでしょう。

 
専門学校に通ってパン職人を目指すメリットとは?
将来的にパン職人を目指す際、製パン学科のある専門学校に通うことを強くおすすめします。
現役のパン職人から直接教わることができるうえ、就職に有利な資格を得られるためです。
ここでは、専門学校に通ってパン職人を通うメリットをご紹介します。

製パンの基礎知識・技術が身につく
製パンの知識・技術を基礎がしっかりと身につきます。
当たり前に思えますが、ベーカリーなどで働きながら製パン技術・知識を磨く場合、独自の「習慣」や「クセ」がつく可能性があります。
そのため、「パンは焼けるが業界標準の知識・技術が身についていない人材」になり得るのです。
パン関係の専門学校では、製パンに必要な基礎知識・技術の習得が学習内容に含まれています。
食品全般の基礎的な知識とともに、生地の「丸め」や「伸ばし」をはじめ成形や焼成の技術まで一通り学べます。これらはすべて、業界標準に沿った内容です。
食の安全確保も欠かせないため、食品の衛生を守る「食品衛生学」や国が定めた「衛生法規」に関する理解も必須カリキュラム。
こうした「パン職人として知っておくべきこと」を着実に習うことができるのは、専門学校ならではのメリットです。

現役パン職人から直接教わることができる
専門学校では、現役のパン職人から直接指導を受けられます。
独自の人脈で有名なパン職人を招くことができ、その学校の生徒は、最前線で活躍する一流パン職人の講義などを受けられます。
また、製パン学科のある専門学校は毎年、多くの新米パン職人を業界に送り出します。
新米とはいえ、卒業後、即戦力のパン職人として活躍する人もいます。
やがて業界内で知名度が上がると、特別講師などの立場で再び母校に訪れることも珍しくありません。

 
就職に有利な資格を取得できる
専門学校では、パン業界への就職に有利な資格を取得できるメリットがあります。
一般的に専門学校を卒業すると、ベーカリーやホテル、食品メーカーなどに就職します。
ただ、将来的な独立開業前を視野に入れ、個人経営のベーカリーを選ぶ学生は少なくありません。
店主に師事してパン職人、そして経営者としての腕を磨きます。
そのような就職事情をふまえ、専門学校では卒業後の就職活動で有利となる資格関係のカリキュラムを用意しています。
在学中に各種の資格を取得しておくと、将来的な転職や独立開業にも有効です。

 
業界との繋がりや仲間を作ることができる
専門学校では、パン業界との繋がりや同じ目標を共有する仲間との出会いがあります。
製パン学校の卒業生が街のパン屋やホテルに就職すれば、自然に学校と各業界との繋がりが生まれます。
また在校生は、いずれの就職先を選ぶとしても最終的にパン職人を目指している場合が大半です。
専門学校に入学した場合、学校を介してパン製造に関わる業界・人脈を構築できるのは大きなメリットといえます。

まとめ
パン職人の就職先は多岐にわたり、その業務内容も現場によって異なります。
いずれも製パンの基礎が求められるため、専門学校でしっかりと身につけましょう。
これからパン職人を志すなら、充実したカリキュラムと実習環境、
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