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製菓専門学校の製パン科とは?授業内容や通うメリットを解説

製菓専門学校の製パン科とは?授業内容や通うメリットを解説



パン職人を目指すため、製菓系・調理系の専門学校に入学する方は少なくありません。
業界全体で即戦力が求められている以上、専門学校で製パンの基礎を習得するのは必須条件といえます。
一方、「学校に通わなくてもパン職人になれる」といった声があるのも事実です。
そこで今回は、製パンを学べる専門学校の種類や特徴、入学するメリットをご紹介します。



製パンを学べる学校とは?

一般的に製パンは、製菓専門学校をはじめとする専門学校で学ぶものです。ここでは、製パン技術・知識を学べる専門学校の種類をご紹介します。

 

製菓専門学校

製菓専門学校とは、菓子作りを意味する「製菓」を学ぶための教育施設です。
主に洋菓子・和菓子の製造技術・知識学ぶことができ、将来的にはパティシエや和菓子職人を目指します。
一部の専門学校では、パン作りを学べる製パン科や、チョコレート菓子の製造に特化したショコラティエ科なども設置されています。
学校ごとに多彩な学科・コースがあるのも、製菓専門学校の特徴です。
いずれは製菓・製パン業界への就職を考えている場合、製菓専門学校への入学をおすすめします。
 

製パン専門学校

製パン専門学校は文字通り、製パン技術・知識の学習に特化した教育施設です。
単にパン作りを学ぶだけでなく、店舗経営やマネジメントに関する授業も行います。
なお、製菓専門学校においても、経営学や食品衛生などは座学で学ぶため、両校に大きな差異はありません。
製パン専門学校は全国的に数が少なく、あえて入学するメリットは少ないでしょう。
なぜなら、製パンの基礎的な部分は、製菓専門学校の製パン学科で学べるからです。
らに業界と強いパイプを持っている学校であれば、就職において有利になるでしょう。
選べる職種、就職先の幅が広がるため、特別な理由がない限り、基本は製菓専門学校への入学をおすすめします。

 

調理専門学校

調理専門学校は、調理師の養成に特化した教育施設です。
一部の調理専門学校は、製パン学科・製パンコースを設置しており、パン作りを学ぶことができます。
ただ、調理専門学校はあくまでも、調理を学ぶ学校です。
カリキュラムや学習内容は製菓専門学校や製パン専門学校とほぼ変わりませんが、
施設内の設備・機器の違いは歴然とした差があります。
たとえば、製菓専門学校には業務用のオーブンなどがあり、
現場と同じ感覚で実習を行います。
学生にプロ仕様の設備・機器・道具を学生に触れさせることは、教育的観点からも有意義です。
調理専門学校にも「プロ仕様の調理器具」はあるものの、
製菓では使わないものがほとんどです。「餅は餅屋」ということわざがあるように、
パンやお菓子作りは、製菓専門学校などで学ぶのが確実でしょう。

 

栄養専門学校

栄養専門学校とは、食と栄養に関する知識を身につけ、
都道府県知事が認定する国家資格「栄養士」を目指す教育施設です。
ごく一部の栄養専門学校に製菓・製パンコースが設置されており、パン作りなどを学べます。
ただし、調理専門学校と基本的な考え方は同じで、
栄養専門学校はあくまでも栄養士の国家資格取得を目指す教育施設です。
専門性に明確な違いがあるため、本気で製パンを学びたいなら、製菓専門学校などへの入学をおすすめします。

 

製菓専門学校の製パン科で学べること


ここからは、製菓専門学校の製パン科で学べることを「実習」と「学科授業」にわけてご紹介します。


実習

実習とは、主に製パン実習を指します。
少人数制のチームで製パン実習をおこなうのが一般的です。
専門学校によりますが、2人1組、3人1組でチームを組む傾向があります。
チーム実習には複数のメリットがあるのです。
たとえば、生徒同士や専任講師と「コミュニケーションを取りやすい」のも、
チーム実習ならではの魅力です。
講師1人で全生徒を見るのは大変ですが、
チーム単位であれば目が届きやすく、
的確な指示やアドバイスを出しやすくなります。
さらに講師との距離が近づくため、生徒は疑問点・不安点を講師に直接質問できます。

また、チーム実習は、製パンの全工程に関わることができます。
ベーカリーやホテルなどの現場では、複数人のパン職人による分業が基本となります。
個人経営かつ1人で現場に立つパン職人でない限り、2~3人でパン生地を作り、焼成するのが普通です。
チームで分担作業をすることで、現場同様の動き方や、製パンにおけるすべての工程に触れられるメリットがあります。チームワークや責任感を養うためにも、チーム実習は有効です。

 

学科授業

学科授業とは、いわゆる座学のことです。
製菓専門学校では、食品衛生学や栄養食品学、製パン理論、経営学、材料学などの学科授業がカリキュラムに取り入れられています。
いずれも国家資格取得に必要な知識です。製パンの基礎知識を身につけると同時に、資格取得に向けた勉強を並行します。
たとえば、製パン関係の国家資格に「パン製造技能士」があります。パン製造技能士とは、製パンにおける専門技術・知識を証明する資格です。製パン技術はもちろんのこと、小麦などの原材料の選定や配合、製品検査など、幅広い知識が問われます。まぎれもなく、製パンのプロフェッショナルであることを証明できる資格です。また、販売(接客)や喫茶のゼミナールを実施する専門学校もあります。
販売(接客)、喫茶については、接客やコーヒーの技術や知識を学びます。パン職人の仕事は、パン生地をこねて焼くだけではありません。商品棚への陳列、レジでの会計、それにともなう接客業務など、ありとあらゆる仕事をこなします。とりわけ接客は重要であるため、ゼミナールで基礎を教える専門学校が多いのです。

 

主な就職先や独立開業について

製菓専門学校を卒業した後、学生はどのような進路を選ぶのでしょうか?ここでは、製パン学科卒業の主な就職先や、パン職人の独立開業についてご説明します。

代表的な就職先

製パン科卒業後は、ベーカリーやホテル、レストラン、工場、食品メーカーで働く人が多い傾向にあります、
オーソドックスなのは、個人経営もしくはチェーン店のベーカリーです。ベーカリーに就職した場合、早朝から夜までパン作りに打ち込みます。
パン職人として修行を積みたいなら、最適な就職先といえるでしょう。店舗によりますが、多くは早朝4〜5時に起床して出勤します。昨日仕込んでおいた生地でさまざまなパンを焼き、店舗の陳列棚に並べます。開店時間である朝7〜8時までに準備を済ませ、お客様をお出迎えします。その後時間により焼き立てを提供していきます。
営業中は、翌日分のパン生地仕込み、パンの焼成と陳列、会計や接客がメインとなります。営業終了後は掃除や後片づけを行います。これが一般的なパン職人の1日となります。早番と遅番で分かれて、立ち仕事で動き続けるため、ある程度の体力は必須です。学生時代から運動を行い、体力作りをしておくといいでしょう。
また、ホテルやレストラン、工場になると勤務態勢・勤務時間が変わります。特に食品メーカー勤務は、「パンをベースとした商品開発」が主な仕事です。ヒット商品の開発がメインとなるため、一般的なパン職人の業務内容とは異なるでしょう。
このように、パン職人は多種多様な企業で働いています。製菓専門学校の場合、業界との繋がりから、就職先の選択肢が豊富です。未経験で就職活動したり、その他の専門学校からパン職人を目指したりするよりも、就職活動が有利になります。

 

独立開業はできる?

将来的に独立開業するパン職人は少なくありません。
むしろ、パン職人を志す人の多くは「自分の店を構えたい」という夢を持っています。
一定の製パン技術を有し、店舗経営やマネジメントができる人であれば、独立開業は夢ではありません。
ただ、パン職人としての下積みは必要です。何年〜十数年とベーカリーなどで働いた後、ようやく自分の店を構える人が大半です。専門学校卒業後、そのまま独立開業するのは現実的ではありません。
なぜなら、実務経験が足りないからです。単にパンを焼くだけなら、学校で習ったことをそのまま実践すればいいでしょう。しかし、責任者として現場を回したり、本格的な商品開発に取り組んだりするのは、働かなければ得られない経験です。相応の実務経験を積み、必要な準備が整ったら独立開業を検討すべきでしょう。

 

パン職人を目指すなら……専門学校に通うべき

結論からいうと、専門学校に通うべきです。
まず、パン職人を目指すパターンは、大きくわけて2つにわかれます。
1つは「ベーカリーなどで働きつつ一人前を目指す」、もう1つは「専門学校で基礎を学んでから就職する」ことです。
実務経験を積みながら製パンの技術・知識を身につける方が効率的に思えます。
しかし、パン業界が欲しているのは即戦力なのです。最低限、製パンの基礎は身につけていなければ、そもそも雇ってくれない可能性があります。
個人経営のベーカリーを中心に、近年は後継者不足の問題が深刻化しています。
若手を雇って1から育てたくても、その体力がありません。
一昔前とは違い、働きながら地道にキャリアを形成するのは難しくなりました。
以上のことから、パン業界で働きたいなら専門学校に入学し、基礎を身につけるべきです。
さらに在学中、食品衛生責任者の国家資格を取得し、
卒業して、パン製造技能士の国家資格を取得し就職・転職に有利な状況を作りましょう。
将来的に独立開業を考えているなら、なおのことです。
これからパン職人を目指すなら、「学校を卒業していること」が幅広いシーンで有利に働くと覚えておきましょう。


まとめ

パン職人を目指すなら、製菓専門学校などに入学するのがおすすめです。
現場さながらの環境でチーム実習を行い、パン職人としての基礎を学びましょう。
日本菓子専門学校の製パン技術学科では、
1グループ4人によるチーム実習を1年間で約900時間行います。
未経験の学生であっても、短期集中で製パンの基礎と応用、製菓技術の基礎が身につきブーランジェリー、パティスリーを目指しています。
なお、学科の特徴や詳細は、定期開催しているオープンキャンパスにてご説明します。
来校型・WEB型の2種類があるため、興味のある方は参加してみましょう。
 

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