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いわ散歩…無彩の美

またまたご無沙汰をしてしまい、申し訳ございません。
 
わたくし事ですが…寒暖差にも負けず元気にしておりました。
 
早いもので学生授業も、本日12月13日(金)が年内最終。
職員は来週からの通信教育とクリスマス体験で仕事納め、
一年が経過するのが あっという間に感じるのは年齢のせいでしょうか。
 
今年の漢字も「令」に決まり(余りにも想定内で拍子抜け)いよいよ年末、
そんな師走に いわ散歩始まります。
 
今回は職員ショーケースのお話。
テーマは「無彩の美」、和菓子のディスプレイです。
本校には和洋パンそれぞれのショーケースがあり、各担当が季節ごとにテーマを決めて
製作します。
目的は職員の技術向上と、来校して頂いたお客様へのアピール等々。
 
今回、和菓子を担当したのが内村・河合・菊島の各先生と私。
以下は製作時にこんなやり取りが有ったような、無かった様な会話です。
 
まず内村先生(結構マニアック)が、「今回の洋とパンの作品、きれいですよねぇ」
「負けられ無いですよねぇ」とガチの工芸を作りたそうな雰囲気をアピール。
醸し出すのでは足りず、全身から垂れ流しました。
※最近の激しい寒暖差は、彼の熱スイッチのON・OFFによるもの?
   気象庁が調査を始めたとか…
 
それに感化されたのか、半ば強引な圧力に屈したのか河合・菊島教師も賛同。
 
私はお歳暮作りや連日の授業(この時、たまたま立て込んでいました)があったので、
練切主体でお茶を濁そうと思っていました。
 
しかし河合教師の「先生、ショーケースは技術向上のために有るんじゃないんですか」
「工芸ビシッと作りましょう」という熱意に打たれ製作決定。
さすが熱い男…河合文太。
 
では何を作るか?
私は「正月だから鷹にしようか」と提案。
すると菊島教師が「先生、鳥ばっかり作ってません?しかも羽閉じてますよね」と
河合先生とは真逆の、超冷静な口調で的確な意見を。
さすが冷静沈着…菊島琴乃。
 
ドキッ!!!!!
完全に見透かされています。
「じゃあ花かなぁ」と私。
 
「そうっすね、牡丹とかどうですか…作った事無いですけど」
と時間をい問わない内村先生らしい一言。
さすが学校で2枚だけ発行されてる、残業届の定期券を有する男…内村健太。
 
一瞬の静寂の後…ん?
牡丹いいね と全員一致で牡丹に決定。
ここまでに要した時間、わずか3分。
皆さん仕事が早い。
 
そんなこんなで出来上がったのがこちら。
 
昨今のコンテストで白黒(無彩色)の工芸を数回目にしていました。
和菓子らしく落ち着いた雰囲気になるので、アイデアを拝借。
私達らしくアレンジしました。
 
古木の幹は雲錦製
※雲錦…山芋のすりおろし+上白糖+餅の粉
 
花は雲平2と餡平1を混ぜた雲餡平。
※雲平…粉糖+餅の粉
※餡平…白餡+砂糖+米粉
 
枝と葉は、雲平1と餡平1を混ぜた餡雲平。
 
全体の構図がこちら。
 
水墨画と現実の境目を無くした作品になります。
内村先生いわく「なかなかの出来」なので、皆さん是非とも来校して頂き、
実物をご覧頂けたら幸いです。
 
唯一の有彩色、手前の茶菓子「寒牡丹…練切製」は内村先生の一品です。
 
今日の1枚。
先日のバス懇親旅行での一コマ。
快晴の冬空にカリン。
とても良い香りでした。
 
12月に入り体調を崩す学生が増えました。
最終日の今日も数名休んでいます。
冬休みに帰省する学生、帰国する学生、バイトする学生、旅行する学生。
みんな様々に過ごすことでしょう、存分に楽しんで色々な経験をして来て下さい。
 
学生全員が1月8日に、元気な姿で登校するのを楽しみにしています。
それでは良いお年をお迎え下さい。
 
 
今年最後のもう1枚。
旅行日和な1コマ。
富士山とても綺麗でした。
 
あ~鷹を作ってたら正月っぽかったのになぁ~の1枚。
1富士2鷹3カリン…あれ?
さすが諦めの悪い男…岩佐洋一の独り言でした。
お後がよろしい様で。
 
おしまい。
 
 
 
 
 

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