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たくさんのケーキたち!~それぞれの誕生のキッカケ~


現代では、当たり前のように普及しているケーキたち。
しかし、その本来の発祥地はほとんどが海外です。では、日本にはどのように伝わり、誕生したのでしょうか。

チーズケーキ
明治時代に西洋文化が入り、チーズが伝来するきっかけになりました。
その後、日本でもチーズが作られるようになり、少しずつチーズの存在が浸透していきました。 

実際に、日本人がチーズケーキを知ることになったのは、昭和時代です。
アメリカの進駐軍が、当時アメリカで人気のあったベイクドチーズケーキを持ち込んだことがきっかけといわれています。 

日本ではじめてチーズケーキを開発したのは、葛野 友太郎(くずの ともたろう)さんと言われています。この方は、洋菓子メーカーモロゾフの創業者で初代社長です。
1969年にドイツ・ベルリンへ行った際、たまたま入った喫茶店でチーズケーキを注文したのだとか。そこで食べたチーズケーキのあまりの美味しさに衝撃を受けたそうです。日本へ帰国後、チーズケーキを作り、モロゾフの看板商品「デンマーク チーズケーキ」が誕生しました。 

このモロゾフのチーズケーキが多くの注目を受け、日本でもチーズケーキのブームが起こりました。

モンブラン
モンブランは、もともとフランスやイタリアの家庭菓子といわれています。
現代のモンブランとは異なり、当初は栗のペーストに生クリームを添えたものだったようです。
その後、フランスと日本で現在のモンブランが誕生しました。

フランスで誕生したモンブランは、カリカリに焼いたメレンゲの上にクリームを絞り、栗をペースト状にしたものをかけたため、素材のままの色をしています。 

一方、日本でのモンブランの発祥は、「モンブラン」の初代店主 迫田 千万億(さこた ちまお)さんがモンブランを開発されました。 

1933年、フランスを旅行した際にモンブラン山を見て、「自分の店名をモンブランにしたい」と感じたそうです。日本へ帰国後、フランスで出会ったマロンケーキをもとに、オリジナルのモンブランを作りました。
土台はカステラを使用し、日本人に馴染みのある栗の甘露煮を使用したため、黄色いモンブランが出来上がりました。

ティラミス
ティラミスは、1960年代イタリア発祥のデザートです。
「ティラミス」はイタリア語で、「tira(引っ張って)」+「mi(私)」+「su(上へ)」を3つ組み合わせた言葉です。
直訳すると“私を上に引き上げて」という意味になりますが、“私を元気にして”“私を天国に連れて行って”と訳されることもあります。 

日本では、バブル崩壊が始まった1990年頃にティラミスブームが起き、社会現象にまでなりました。
当時、日本では「イタ飯」がブームとなっていました。イタリア料理が注目されていたことから、合わせてティラミスも注目を集めたようです。

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