ブログ

学園祭コンテスト

皆さんこんにちは。
立冬も過ぎ、いよいよ冬が始まります。
今年はインフルエンザも流行っていますので、
お身体には十分気を付けて下さい。

そんな冬の始まり、学校はと言うと…
日菓専 最大のイベント学園祭も無事に終わり、
穏やかな日常に戻っています。

特に問題も無く開催できたのも、
学生諸君が色々と頑張ったからだと思います。
本当にお疲れ様でした。

色々の中にコンテストがあります。
洋菓子科はマジパン、パン科は飾りパン、そして和菓子科は五つ盛り。

今回は五つ盛りコンテストで、受賞した作品を紹介します。

まず、五つ盛り(いつつもり)って何?
和菓子の素材 五つを五つの色(赤・黄・緑・小豆・白)、五つの技術(絞り・手形・包丁など)で、
1折りに表現する事。
紫(赤系)や橙(黄系)等も使えます。

今年度4名の学生が受賞しました。
最優秀技術賞1名。
優秀技術賞1名。
技術賞2名です。

今回順不同でご紹介しますので、どの作品が何賞か考えてみて下さい。
和菓子コンテスト全体のテーマが「春夏秋冬」。
四季の1つを題材に、五つのお菓子を考えます。

作品①テーマ「春爛漫」

右上「花まもり」薄紅色練切製、手形仕上げ。
左上「のどか」緑色キントン餡製、そぼろ植え付け仕上げ。
中央「夜 桜」半錦羹、途中羊羹製「さくら花弁」、
  「月」流し合わせ包丁仕上げ。
右下「花見酒」黄色外郎製、布巾絞り仕上げ。
左下「微笑む」薯蕷饅頭製、焼きコテ仕上げ。
一目瞭然、桜づくしの1折り。

作品②テーマ「雨上がり」

右上「牡 丹」薄紅色練切製、手形仕上げ。
左上「紫陽花」緑色キントン餡製、短冊仕上げ。
中央「濡れ燕」黄色吉野羹、途中羊羹製「燕」、「虹」流し合わせ包丁仕上げ。
右下「蛍 火」小豆黄味時雨、練切製そぼろ植え付け仕上げ。
左下「井戸辺」雪平製、焼きコテ仕上げ。
色鮮やかで、初夏を感じる華やかな1折り。

作品③テーマ「秋」

右上「貴船菊」薄紅練切製、手形仕上げ。
左上「吊るし柿」橙色キントン餡製、短冊仕上げ。
中央「深山路」小豆色浮島、小豆羊羹流し合わせ包丁仕上げ。
右下「風船かずら」緑色外郎製、布巾絞り仕上げ。
左下「稔 り」薯蕷饅頭製、天焼き、焼きコテ仕上げ。
情景が浮かぶ、オリジナリティー溢れる1折り。

作品④テーマ「春 色」

右上「桜 花」薄紅練切製、手形仕上げ。
左上「春の宵」薄紅みぞれ羹、羊羹流し合わせ、短冊仕上げ。
中央「菜 畑」緑色浮島、緑色キントン餡流し合わせ包丁仕上げ。
右下「水 鳥」黄色外郎製、布巾絞り仕上げ。
左下「宴」薯蕷饅頭製、焼きコテ仕上げ。
色合い、形、バランスのとれた春らしい1折り。

この中でチャンピオンは1人。
それ以外の3人も、例年ならチャンピオンでもおかしくない、
ハイレベルなコンテストでした。
しばらくの間は、教務室の横に展示してあります。
是非とも生でご覧下さい。

菓名を参考に、何を表現しているのかを考えてみるのも楽しいですよ。
因みに作品①の「微笑む」は桜の蕾です。
言われると、あ~ ですよねぇ。
そう言う処も、和菓子の醍醐味だと思います。

受賞した皆さん、おめでとうございます。
惜しくも逃した皆さんも、良い経験になったと思います。
まだまだ先は長いですから、これからこれから。


今日の1枚。
学生や来場者の投票で決まる大衆賞。
作品がこちら。
テーマ「夏」

独創性のある、夏らしい1折り。
僕も人と同じが嫌な学生だったなぁ、と思い出した1折り。

皆さん、将来 技術団体の品評会で会えるのを楽しみにしています。
今回はここまで。
おしまい。

ブログ記事一覧

全て表示お菓子夢工房和菓子の心情熱パティシエ日記和菓子徒然にっき小さなパン教室通信教育ホットラインプロフェッショナルへの道お菓子にまつわるエトセトラお菓子に恋して