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日本のパンの歴史

手軽に買うことができて、食べやすく保存もしやすいパンは、2011年ごろの調査では消費額がお米を上回るという結果がでるほど日本でも急速に普及しました。
海外で生まれたパンですが、日本にはどのように伝わったのでしょうか。今回はパンの歴史や海外のパンとの違いについてご紹介します。

日本のパンの歴史
1543年にポルトガル人の宣教師が長崎に漂流した際に、鉄砲や西洋文化が日本に伝えられました。それと同時にパンも伝来したとされています。
当初は長崎のオランダ屋敷で細々と作られているだけで、日本各地に広がることはなかったそうです。

その後、1842年に外国からの侵攻を恐れた幕府はそれに備えた兵糧として、持ち運びしやすく保存もきくパンの大規模な試作を江川太郎左衛門に命じました。
当時作られたパンは今のように柔らかな食感のものではなく、乾パンのようなものでした。

大正時代になり第一次世界対戦が勃発した際に、ドイツ兵からドイツ式のパンの製法が伝えられます。さらに、アメリカからは砂糖やバターを豊富に使ったパンの製法が伝えられ、現在のパンに近いものが本格的に作られ始めました。
第二次世界対戦が勃発したことにより、日本でのパン作りは一時中断されますが、終戦後学校給食が始まったことにより、給食にパンが取り入れられ、パンの普及が急速に進みました。

日本と海外のパンの違い
世界中で食べられているパンだからこそ、その発展の仕方も様々です。
日本のパンと海外のパンにはどのような違いがあるのでしょうか。

・日本
実は日本は世界的にみても、かなり豊富な種類のパンが作られています。日本は元々お米が主食のため、パンは惣菜やお菓子として発達しました。代表的なものとしては「あんぱん」「メロンパン」「クリームパン」などが挙げられます。

・ドイツ
世界屈指のパン大国として知られるドイツは日本以上にパンの種類が多いとも言われています。ドイツでは小麦を収穫するのが難しかったため、ライ麦を使ったものが主流になっています。

・フランス 
フランスのパンは、土壌や気候の関係で外皮が硬いことが特徴です。パンが主食のためパン自体に味はなく小麦の風味を楽しむものが多いようです。 

・アメリカ 
多民族国家のアメリカも、パンの種類が豊富な国です。アメリカといえばベーグルが有名ですが、ハンバーガーやホットドックといったパン生地を使用したファーストフードが発展しているのもアメリカの特徴です。 

日本で行われるパンのお祭り 
日本では毎年パンのお祭りが数多く開催されています。その中から3つのお祭りをご紹介します。 

・パンのフェス 
春と秋に開催されるこの「パンのフェス」は、地元神奈川の人気店から遠方の名店まで、全国のパンを楽しむことができます。 

・世田谷パン祭り 
日本最大級といわれ、今年8年目となるこの「世田谷パン祭り」。「ジャ・パン」をテーマに、毎年多くの来場者を動員しています。 

・お台場パン祭り 
毎年ゴールデンウィークに開催されているパンイベントです。日本各地から様々なパンが集められています。また、フジテレビ番組と連動したコラボパンなど、ここでしか食べられない限定パンが販売されているのも魅力の一つです。 

人気も需要も高まり、どんどん新商品が開発されるパン業界。
パン職人になるために特別な資格は必要ありません。しかし、競争の激しいこの業界で生き残るには、十分な知識と技術が必要といえるでしょう。 

日本菓子専門学校では、製パンの知識と技術を独自のカリキュラムでバランスよく学ぶことができます。パン作りに興味がある方は、一度ぜひ当校のオープンキャンパスにお越し下さい。    
 


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