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和の飴『有平糖』

洋菓子には大型工芸もできる「アメ細工」があります。
和菓子にも「飴」があり、茶席などで用いられる飴を有平糖と言います。
今回は、飴の授業をご紹介します。


教えていただくのは小野先生、飴を自在に操ります。
写真は梅干飴を作っているところです。


【梅干飴】
梅フレークを混ぜ込んだ飴です。
飴を棒状にし、熱があるうちにハサミでカットして仕上げました。



続いて、黒糖飴を作ります。
煮詰め温度は100℃を超えているので、火傷に注意です!
 

飴を保温するために使用するランプで温度を調節しながら作業します。
半分はそのまま、もう半分は引いて空気を含ませ白くしていきます。


2色の飴を組み、棒状にのばしてカットします。
羊羹舟に入れて、冷めるまでコロコロと転がし続けます。


【鉄砲飴】
転がしながら冷ますことで、真ん丸な飴になりました。
黒糖の甘さが口いっぱいに広がります。

ここまでは「飴」になります。

続いて作るのは「有平糖」違いは煮詰め温度が高く、水飴の量が多くなります。

先生が赤と白の有平糖を仕込んで細く伸ばしたものを学生に配り、みんなで千代結びにしていきます。
飴が冷めると硬くなって割れてしまうので、手早く結ぶのがポイントです。
 

【千代結び】
この形は結び目に終わりがありません。
いつまでも幸せが続くように、また人と人の固い結び、絆を意味しています。


学生も有平糖にチャレンジ!

作るのはレモン風味の飴です!(^^)!


白と黄色の飴を仕込みます。
白で黄色を巻いて三角形にしたものを6本用意。


レモン模様に組み合わせてから、さらに白と黄色の飴で巻き細長くのばします。
パズルのようですが、仕上がるまで出来上がりが分からないところもなんだかワクワクします♪


飴が冷えたらスケッパーで割っていきます。
金太郎飴を思い出します。。。
ん?みんなは金太郎飴を知ってる世代かしら(^-^;
 

飴を持ってポーズしていますが、割れちゃいますよ~


【檸檬】
レモンの風味が爽やか!
可愛らしい飴が出来上がりました。


★今日の実習日誌★
①人生で初めて飴を作ったので、とても難しかったけど、楽しかったです。        
いつか自分で配合を考える時には、違うフレーバーの飴を考えてみたいなと思いました。

②今の授業、梅干し飴は一番おいしいと思う。糖のことわかった。楽しかったです。(留学生)


飴の授業は難しかったみたいですが、緊張感もありとても集中できたみたいです。
学生たちはみんな「めっちゃ楽しかった~♪」と、いつも以上に大喜びでした。
お菓子作りの楽しさが、変わらず続くように願いながら千代結びいただきます。

今週で授業も終わり、学生たちは冬休みに入ります。
寒さに負けず、元気に過ごしてほしいです。
では少し早いですが、メリークリスマス&良いお年をお迎えください。。。izu

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