ブログ

<学園祭販売製品>ただいま製造中!

11月3日は日本菓子専門学校の学園祭が開催されます。
近年はコロナの影響で規模を縮小しての開催が続き、少し寂しかったのですが・・・
今年は玉川高島屋で販売会を開催します!
学生たちはいつもと違う緊張感の中、販売製品を黙々と作っています。
授業ではありますが教室内は製造工場、より現場に近い形と意識で進めています。

お顔はまだ見えませんが、買いに来てくれるお客様ひとりひとりに思いを込めて・・・
では、製造の様子をご覧ください。

まずは『栗きんとん』

鬼皮付の栗を蒸して中身を取り出します。
粒が大きくてこのまま食べても美味しそう!(^^)!


栗を割るのはかなり大変なので、職員が担当。
総重量65㎏の栗を2つに割っていきます。


割った栗はすぐに竹ベラを使って中身を取り出します。
渋皮まで取ってしまうと渋みが強くなってしまうので、丁寧に取り出します。


そして、口当たりを良くするために栗を裏ごしブルイでこします。


こした栗はすぐに砂糖と合わせていきます。
水を使わず栗と砂糖のみで練り上げた栗餡は、ほどよい粘りがあって口いっぱいに香りが広がります。


「疲れたぁ~」と、愚痴はこぼしていますがみんな楽しそうに餡練りをしています。
たくさん餡を練ったので、餡練りが苦手だった学生もちょっと自信がついたみたいです。

さあ、仕上げていきましょう!

衛生に気をつけ、大きさ形を揃えたら出来上がりです。
数をこなしていくうちに仕上げ技術もどんどん向上していきます。


みなさんのお手元に届くまで、今しばらくお待ちください。


続いて『栗蒸し羊羹』

蒸し羊羹に使う栗は、自家製蜜漬け栗。
生のむき栗を蒸して、学生たちが蜜漬けしました。
こちらもびっくりするほど粒が大きいです。
 

練り上げた並餡に強力粉をもみ混ぜ粘りを出します。
粘りの出し方で硬さが変わってしまうので、製品を統一するためにチェックが入ります。


和菓子科カメラ目線担当(^^)
このもみ混ぜ、めちゃくちゃ力仕事なんです。
みんな腕がパンパンになりながら頑張っています。


栗を混ぜ込んで、硬さを調節したら枠に流し込みます。


栗がたっぷり入っているので、表面を平らにしながら栗が飛び出ていないか確認。


蒸気で一時間蒸します。
セイロが高く積み上がり蒸気の強さが変わってしまうので、途中で上下を入れ替えます。

40分位蒸したところで、上面に栗一粒を並べていきます。
熱が抜けないように手早くお願いします。


時間との勝負でもあるので学生、職員みんなで栗を並べます。
(一列に並んでいる様子がアーチのようで、綺麗だなぁとしばし眺めてしまいました(´∀`*))


次々と蒸れあがってきました、カットしていきましょう!
製品の見栄えが決まる責任重大な作業です。
それにしても栗が大きい(*^^)


一本ずつ袋に入れたら脱気して、さらに袋の口を熱で止めます。
竹皮と紙紐でラッピングしたら出来上がり!
ここで、ゼミナール「和のラッピング」や「販売」の授業が生きてきます。


学園祭販売で早々に売り切れてしまう栗蒸し羊羹。
今年は高島屋でお買い求めいただけます。



学ぶことの多い授業、すごく大変だけどすごく楽しい(^^♪
短期間で成長し、頼もしくなっていく学生たち・・・


そんな学生たちが作ったお菓子、ぜひご賞味あれ!
高島屋でお待ちしております。izu

ブログ記事一覧

全て表示お菓子夢工房和菓子の心情熱パティシエ日記和菓子徒然にっき小さなパン教室通信教育ホットラインプロフェッショナルへの道お菓子にまつわるエトセトラお菓子に恋して