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いわ散歩…お歳暮

関東と関西では文化が色々と違います。

和菓子で言えば…解りやすいのは桜餅。
関東の「焼き皮」に対し、関西は「道明寺」。
餅菓子でも関東は「雪平」を、関西は「外郎」を好みます。
その他では「練切」は関東、関西は「こなし」などなど…

和菓子以外の食では雑煮。
関東は「すまし」、関西は「白みそ」。
本当に色々と違いますよね。
因みに私は関東育ちですが、父方の祖母が京都出身なので白みそ派。

お歳暮の発送時期も違い、関東は12月初旬~、関西は12月13日~。
12月31日迄に必着なのは仲良く一緒です。

一見、学校はお歳暮と無関係な様に思われますが…贈りますお歳暮。
一年間お世話になった講師の先生方へ、長崎カステラを。
とは言っても、和菓子の講師にカステラは贈りません。

本校には、和・洋・パンの実技講師と学科講師がいらっしゃいます。
当然カステラは洋・パン講師に、和と学科講師には洋菓子とパンの詰め合わせを。

お店で見るカステラの主流は1斤。
カステラを数える時の基本単位になります。

カステラには多種の枠が有ります。
4・8・10・12斤等、
枠の大きさで仕込みと焼成の手間は変わりません。

学校のカステラ枠は4斤と10斤。
4斤は学生授業用、お歳暮は10斤で焼成します。


今年は10斤×25枚。
焼き上がりは、こんな感じ。
(写真は昨年のもの)


カステラの仕込み焼成、包丁は普段の仕事なのでサクサク進みます。
10斤からは2斤×4本と1斤×2本が取れます。
※皆さん大好き切り落としも少々。

その後の進物包装(特に箱折り)は不慣れな仕事。
でも、それが若手の勉強に繋がります。

下の写真は2斤箱。


この他に1斤箱も折ります。

お歳暮作りは講師の先生方への感謝の気持ちが一番の目的、
それ以外に若手職員のチャンスの場でもあります。

ベテラン職員と一緒に、仕込みや焼成をして経験を積んでいきます。
学校にとっては、とても大切な行事なんです。

日菓専は東京にありますので、関東の慣習にならい今週末に発送予定です。
ささやかな贈り物ですが、喜んで頂けたら幸いです。


今日の1枚。
散歩中に見つけた、ホッコリする1枚。


紅葉が終わると散歩が寂しいなぁ…と思う師走。

和菓子屋らしく、もう1枚。
来年の干支菓子「丑」。


白黒模様を亀甲型で打ち、寿を押して仕上げました。

お歳暮のブログを書いてると、ふと退職した職員を思い出します。
カステラの切り落としを、こよなく愛していた職員を。
milkにディップ。

切り落としは、毎年職員のお歳暮になります。

文化の違いで思い出した事が。
電圧も違って苦労したなぁ~
これが理解できる人は、それなりの人生経験者なり。

お後がよろしいようで。
おしまい。

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