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和の匠の技

みなさん、こんにちは。
あっという間に10月も後半・・・というより、あと数日で11月ですね。
11月3日には、本校の学園祭が開催されます!
例年ですと、たくさんのお客様をお迎えして、学生達の日頃の授業の成果を存分に発揮してもらう一大イベントなのですが、今年は初のオンライン開催となる予定です。ハイテクニカル科のデモンストレーションの様子も生配信されますので、詳しくは学校ホームページの「Information」をご覧下さい(^_^)v

さてさて、今回は、今月中旬の授業で作った、華やかなお花をご紹介します!

愛を込めて、ハイビスカスの花束を~♪


和菓子の匠、小野先生に教えていただきました。

洋菓子でお花を作るとなると、シュガーペーストを使った「シュガークラフト」がありますが、和菓子では、米粉、蜜、白餡などで作る、雲平(うんぺい)や餡平(あんぺい)を使った「雲平細工」があります。

こちらは、餡平のデモンストレーション。

餡平は、雲平に比べて丈夫で、ツヤのある質感を出すこともできる特長があります。

みんなも仕込みをするのは、雲平。雲平は、とても薄く伸ばすことができる特長があり、花びら、葉、鳥の羽など、軽やかさを演出する作品にぴったりです。

米粉を混ぜる時の温度とタイミングがとても大切!

混ざったら、台に広げて・・・

うっすらと膜が張ったら、ヘラですり混ぜていきます。

この工程は、洋菓子のフォンダンに似ていますね。

出来上がった雲平と、デモンストレーションの餡平を混ぜ合わせて、雲餡平(うんあんぺい)を作り、緑色に着色。

和菓子の緑は、抹茶のような深い緑。挽茶色(ひきちゃ-いろ)と言います。

濃い挽茶と薄い挽茶の生地を薄く伸ばし、二枚を重ねて葉脈を付けたら、しっかりと乾かしましょう。

裏と表の色を微妙に変えて、本物らしさを表現します。

ハイビスカスのめしべは、先端が5本に分かれている特徴があります。(知りませんでした(^0^;))

根元の部分は、花弁を付けやすいよう、膨らめておきましょう。

花粉には、真挽粉(しんびき-こ)という、細かなあられのようなものに着色したものをくっつけます。

小さな丸い粒々が、本当に花粉のよう!

花弁は、赤く着色した雲平を薄く伸ばし・・・

型抜きしたら、マジパン用の細い棒でフリルを付けます。


固まった葉に蒸気を当てると、ツヤツヤな仕上がりに!

学生たちも、作業しながら、「おぉ~!!」驚きです!

そして、この笑顔(^O^)

固めためしべ、固めた花弁、茎には葉を固定して、さあ、いよいよお花を咲かせる時がやって来ました\(^_^)/

とても薄い花弁の根元に蒸気を当てて軽く湿らせ、めしべに貼り付けていくのですが、湿らせすぎるとフニャフニャになって形が保てなくなり、湿らせ足りないと、しっかり固定されず取れてしまい、この工程が一番難しかったようでした。

どうにかこうにか、接着を済ませ、ガクも付けたところで、もう一晩乾燥。

そして翌日、無事に花瓶に生けられたのが、冒頭の写真というわけですね(^_^)v

大輪の花が13輪、とても見応えがある作品に仕上がりました♪

sugi
 

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