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どんなものを食べる? 海外のお正月に定番のお菓子をご紹介


日本では、大みそかに年越しそばを食べて元旦を迎え、おせち料理とお雑煮を食べて新年を迎えます。近年は、さまざまな種類のおせち料理があり選択肢が広がっていますが、海外ではお正月にどのようなものを食べるのでしょうか。日本とは違う海外のお正月事情をご紹介します。

日本のお正月は「おせち料理」と「お雑煮」が定番
日本のお正月の定番であるおせち料理やお雑煮は、それぞれどのような意味があって食べられているのでしょうか。詳しくみていきましょう。

・おせち料理
一年の始まりを祝うおせち料理には、さまざまな意味や願いが込められています。例えば、黒豆はまめまめしく働く、カズノコは、子宝に恵まれて子孫繁栄、田作りは豊作などです。
また、お重に入れるのも意味があり、「めでたさを重ねる」ため4段のお重が基本でしたが、近年は3段重ねが主流となっています。
一番上のお重は壱の重と呼ばれ、お酒のおつまみとなる口取りや祝い肴、弐の重は海の幸を中心とした焼き物、参の重は家族が仲良く過ごせるように山の幸を中心とした煮しめ、四の重は不吉な数字とされているので与の重と書き、酢の物などが入れられています。

・お雑煮
お雑煮は、いろいろな具材を煮合わせる「煮雑(にまぜ)」からきていると言われ、おせちと並んでお正月料理に欠かせないものです。
また、お雑煮に入れるお餅は、祝い事やハレの日に食べる食材で、新年を迎えるときに土地で取れたものと一緒に、年神様に供えてから煮て食べたのが始まりと言われています。
そのため、お雑煮はお餅の形や具材、出汁など、その土地の特色が強く表れているのです。

海外ではお正月にどんなものを食べる?
日本では、おせち料理やお雑煮が定番ですが、海外ではお正月に何を食べているのでしょうか。由来なども含めてご紹介します。

・フランス 「ガレット・デ・ロワ」
フランスには、おせち料理のようなものはありませんが、パイ生地でできた「ガレット・デ・ロワ」(王様たちのお菓子)と言うお菓子を家族や友達と食べる風習があります。
ロワとは王様のことで、アーモンドクリームやブリオッシュタイプのパイに、紙でできた金の王冠が付いています。また、パイの中には、フェーヴと呼ばれる小さな陶器の人形が一つだけ隠されているのがポイント。
食べ方は、家族の一番年少者がテーブルの下に入り、切り分けられたパイを誰のお皿に載せるのかを決めます。例えば「最初のパイをパパ。2番目のパイをママ!」と言う感じです。
家族全員でパイを食べてフェーヴが入っていた人が王冠を被り一日だけ王様(王女)になれるのです。

・オランダ 「オリボルン」
ドーナッツ発祥の地オランダでは、オリボルンと呼ばれるレーズンなどを入れた拳ほどの大きさの揚げドーナッツを大晦日に作ります。
元々ゲルマン民族の言い伝えで、冬に現れる恐ろしい神ペルチャが人々の腹を切り裂こうとしたところ、オリボルンを食べていた人のお腹がドーナッツのようにふっくらしていて切り裂くことができなかったことから、年末年始に食べるようになったとされています。

・スペイン 「白ブドウ」
スペインでは、マドリードのプエルタ・デル・ソルにある時計台の鍾が12回鳴り終わるまでに12粒のブドウを食べる風習があります。これは、「幸運を呼ぶ12粒のブドウ」と呼ばれ、新しい年の12ヶ月において各月の幸運を祈る、願い事が叶うなど諸説あります。
この幸運の白ブドウは、マスカットより小粒ですが、鐘が鳴り終わるまでに種と皮を出してすべてのブドウを食べきるのは至難の業です。最近では、種無しブドウや種や皮が取り除かれた12粒のブドウが入った缶詰などが売られています。
このブドウを食べる風習は100年以上続いていますが、元をただすと1909年にブドウが大豊作で余ってしまったので、ブドウ農家が「幸運を呼ぶ12粒のブドウ」と称して配ったことが始まりと言われています。

日本ではおせち料理やお雑煮で新年を祝いますが、外国の人の目から見ればかなり不思議な食べ物です。同じようにその国では普通に食べているお正月料理も、私たち日本人の目から見ればおもしろいものがたくさん。

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